メキシコシティの観光地と言えば、必ず名前が挙がる世界遺産の「テオティワカン遺跡」ですが、1ヶ月も滞在しておきながら、面倒という理由だけでまだ行っていなかった僕たち。
このまま行かないつもりだったんですが、日本から持ってきた中南米の歴史の本を最近読み始めて、これは行っておいた方が良さそうだという気分になってきたので、メキシコシティ出発前日にようやく重い腰を上げて観光してきました。
ということで、今日は「テオティワカン遺跡」について紹介したいと思います。
※為替レート(2016年6月時点)
1ペソ≒5.68円
テオティワカンとは
メソアメリカ(乱暴な言い方をするとメキシコからコスタリカ辺り。)では今から3,200年ほど前にオルメカという神殿文化が起こり、その発展を基盤に紀元直前からメキシコ中央部に有力な宗教都市が発生しはじめました。
そして、その宗教都市の中でも群を抜いていたのが、メキシコシティの北東約50km地点に繁栄したこの「テオティワカン」です。テオティワカンは、4、5世紀の最盛期には20万人もの人口を有していて、南メキシコ、グアテマラ地方に起こりつつあったマヤ文化にも強い影響を与えただけでなく、メソアメリカ全体の通商網の中心に立っていたそうです。
ちなみに、メキシコでは、マヤ文明、アステカ文明が有名ですが、このテオティワカンはどちらでも無く、テオティワカン文明となります。
テオティワカン遺跡へバスでの行き方
今回テオティワカンまでは、バスを利用して個人で行ってきました。
テオティワカン行きのバスは北バスターミナルから出ているので、まずは地下鉄5号線の「AUTOBUSES NORTE」を目指します。
バスターミナルに着いたら、テオティワカン行きのバスを取り扱っているバス会社の窓口へ。ターミナルに入って一番左奥、8番ゲートの2つ手前の「AUTOBUSES TEOTIHUACAN」というあからさまにテオティワカンに行きそうなバス会社でチケットを購入します。
さすが観光地へ行くバスを取り扱っているだけあって、窓口のスタッフは英語が話せました。ありがたい。
チケットは1人片道46ペソ(約261円)。理由は後述しますが、帰りはすぐに乗車したいので往復での購入をオススメします。
チケットを購入したら、建物を出る前に荷物のX線検査&ボディチェックを受けて、そのままバスに乗車します。サンミゲル・デ・アジェンデへ行った時は、乗車前の荷物検査もあったんですが、今回はありませんでした。1等バスとそれ以外の違いかな。
バスに乗り込みます。なかなか綺麗で快適なバスでしたが、復路はもっとボロいバスでした。タイミングによるみたいです。
あとは、乗客は観光客っぽい人が多かったです。
途中、路上アーティスト的な人が乗り込んできました。眠かったのでやめて欲しかったです。
テオティワカンまでは1時間ちょっとで到着。このバスはテオティワカンの先まで行くバスなので途中下車する形になりますが、運転手が「ピラミデー」と叫んでくれるし、観光客っぽい人たちが大勢降りていくのですぐにわかると思います。
帰りは、バスを降りてすぐのところにあるテントでバスを待てます。
ここで注意したいのですが、先ほど説明した通り今回利用するバスはテオティワカン-メキシコシティを結ぶバスではなく、途中下車、乗車する形になるので、テオティワカンでバスに乗る時は既に乗客でいっぱいになっています。(曜日、時間帯によるかも。)なので、乗り遅れると席がなくて立ち乗りするハメになるので、バスが到着した際は急いでバスに乗り込みましょう。
但し、メキシコシティから来たバスも同じところに止まるので、バスを判別しにくいのが難点です。
テオティワカン遺跡観光
テオティワカン遺跡に入場
バスから降りて少し先にテオティワカンの入り口があります。
チケットを売る人が1人なうえに、車の入場も一緒に対応しているのでなかなか時間が掛かります。僕らが行ったのは月曜日だったからで、日曜にはもっと人員が増えてるのかも。
チケットを購入しました。1人65ペソ(約369円)でした。
アンコールワットやタージマハル等、世界遺産の中には現地の物価には不釣り合いな高額な入場料を取られるところも少なくありませんが、ここはかなり良心的な値段設定でした。往復のバス代を含めても1,000円で収まってしまうので、むしろ安過ぎます。
チケットを購入してしばらくまっすぐ歩くとまたゲートがあって、ここで荷物検査を受けます。
で、お土産コーナーや簡単なミュージアムを通り過ぎてようやくテオティワカンの敷地内に到着です。
ちなみに、この手前にトイレがいくつかあったんですが無料で使えるみたいです。1回目行った時にはおじさんが居たので、いつものように5ペソ渡しちゃったんですが、なんか必要ないみたいです。
ケツァルコアトルの神殿
入場して真正面にあるのが「ケツァルコアトルの神殿」です。四方を城壁に囲まれていて、そのだだっ広い空間に神殿がポツンとあります。
ケツァルコアトルの神殿の装飾美はテオティワカン遺跡の中でも際立って優れたものだそうです。僕らはこの写真だけ撮って、また帰りによるつもりが疲れちゃって結局見ず仕舞いでした。
死者の道
一番南側のケツァルコアトルの神殿から月のピラミッドまで続く道は「死者の道」と呼ばれていて、その距離2km。頑張って歩きます。
この写真の一番奥に見えているのが月のピラミッドで、右側に見えるのが太陽のピラミッドです。
死者の道を進みます。
途中にいくつも神殿のようなものがありました。
アメリカ大陸の文化は、スペイン人に侵略される前までは他の大陸と交わることなく独自に進化を遂げてきたそうです。そのせいか、確かに今まで旅してきた地域の遺跡とは造りや装飾が全く違う印象を受けました。
途中、石畳が装飾されていることに気付きました。
石垣と思しきものも装飾されていてなんだか可愛らしいです。
太陽のピラミッド
ようやく太陽のピラミッドに到着しました。大きすぎて人がゴミのようです。
天気が悪くて写真映えしないのが残念です。日にちを変更出来ない出発前日まで引っ張ってしまったのが悔やまれます。
早速、ピラミッドの頂上まで登ってみます。
元々の標高が2,000m近くあるので、空気が薄くて、みんな息を切らしながら登ってました。あんまり無理をせずにゆっくり登りましょう。傾斜もかなりあるので注意です。
頂上に到着しました。ケツァルコアトルの神殿が遥か遠くに見えます。
月のピラミッドの眺めも抜群です。
みんな月のピラミッドをバックに写真を撮ったり、眺めながらのんびりしてました。晴れてたら暑くてのんびり出来なかったと思うので、その点では曇りで良かったかな。
太陽のピラミッドから降りて、今度は少し離れた遺跡?階段を上ったところから全景を撮影をしてみました。天気が悪いのを何とかしようと思って、Lightroomの練習がてら思いっきり加工してみたら、世界の終わりみたいになりました。
ケツァルパパロトルの宮殿
太陽のピラミッドを見終えて、また死者の道を月のピラミッドの方に進みます。
そして、月のピラミッド前の広場に出たら左に曲がってちょっと寄り道。ケツァルパパロトルの宮殿を見てみました。この建物は、テオティワカン遺跡の中で最も完全に近い形に修復出来たそうです。
ケツァルパパロトルとは神話上の創造物で、羽毛の生えた蝶と言う意味らしいです。
これがケツァルパパロトル?確かに綺麗なレリーフでした。
月のピラミッド
そして、最後に月のピラミッド。太陽のピラミッドに登ったのでここはもういっかなーと思って登らなかったんですが、この月のピラミッドからだとテオティワカンの全景が観れて、なかなか良い景色みたいです。
月のピラミッドまで行ったら是非登ってみてください。
最後に
以上が、テオティワカン遺跡の紹介でした。
メキシコシティから半日もあれば行って帰って来れるし、何より入場料・バス代もかなり安いので時間があれば是非行ってみてください。ピラミッドは巨大で圧巻ですよ。
でも、個人的にはやっぱりエジプトのピラミッドの方が感動しました。
良かったら是非こちらの記事も見てみてください。
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コメント一覧 (4件)
ご紹介頂きありがとうございました。
とても参考になりました。初めてのメキシコで、これから遺跡に行ってきます。
これからも、色々ご紹介お願いします。
コーサラさん
コメントありがとうございます。
情報も参考にして頂けた様で良かったです!
メキシコは僕らのお気に入りの国なので楽しんできてくださいね。
これからも色々な旅情報を発信していける様に頑張ります!
はじめまして
来週夫が育ったメキシコへ旅立ちます。
ピラミッドへも行く予定なので参考になりました。
私もメキシコ(特に食べ物)大好きです。
多分2ー3キロくらい太って帰ってきます笑
ゆかささん
コメントありがとうございます。
ブログの情報が参考になって良かったです!
メキシコのご飯美味しいですよねー。
僕もまたタコスの食べ歩きしたいです。。
羨ましい!楽しんで来てくださいね!