ジャングルに昇る朝日が幻想的。マヤ文明最大の神殿都市遺跡、密林の中のティカル遺跡へ。最安のサンライズツアーも紹介。

ティカル遺跡

グアテマラにあるマヤ文明最大の神殿都市遺跡「ティカル」へサンライズツアーで行ってきたので紹介します。

※為替レート(2016年9月時点)
1ケツァール≒14円

目次

ティカル遺跡とは

まずはティカル遺跡について。

ティカルは、紀元後300~800年の間にグアテマラ北部に栄えたマヤ文明最大の都市で、人口は少ない時でも1万人を超えていたそうです。

一時期は、僕らがメキシコで訪れたテオティワカン遺跡で知られるテオティワカン文明の影響も受けていたようですが、テオティワカン文明衰退後の紀元後500年頃に、ティカルは最も栄え、現在残っている大神殿もこの時期に造られたものがほとんどだそう。

 

そんなティカルも10世紀に入ると、急激な衰退期を迎えることになりますが、この衰退については未だに解明されていません。

その後、住民の居なくなったティカルはジャングルに覆われてしまいますが、1696年に、現地を征服しようとして先住民に返り討ちに遭い、逃げ出したスペイン人宣教師アベンダーニョとその一行が偶然発見することとなります。

 

そして、ティカル遺跡観光の拠点となるのは、グアテマラ北部ペテン州のフローレスという街なので、ティカル遺跡へ行きたい場合は、まずこの街を目指しましょう。

 

ティカル遺跡への行き方|サンライズツアーの予約

フローレスからティカル遺跡へ行く方法としては、各旅行会社の運行する送迎車を利用するか、ツアーに参加するのが一般的です。

今回は以前から気になっていたティカル遺跡のサンライズを見られる送迎、ツアーを探してみました。

と言うのも、僕はこれまでたくさんの旅の本を読んできましたが、その中でも石田ゆうすけさんの「行かずに死ねるか」と言う書籍の中で、ティカル遺跡の日の出についての描写が印象に残っていて、当時からティカル遺跡ではサンライズを見たいと思っていたんです。

「行かずに死ねるか」が気になる方はこちら。僕が深夜特急の次に面白いと思った書籍です。

 

送迎について

日の出に間に合う送迎を扱っている旅行会社は1件だけ見つけて、AM3:00発の80ケツァール(約1,120円)

他の旅行会社では、早くてもAM5:00発(だったと思う)で最安が60ケツァール(約840円)でした。

 

サンライズツアーについて

サンライズツアーを探してみると最安で100ケツァール(約1,400円)でしたが、1件の旅行会社で80ケツァール(約840円)まで値下げしてくれました。

80ケツァールなら送迎と変わらない値段でガイドも付くので、こちらの旅行会社でサンライズツアーの申し込みをすることに。

ガイドを付けたのは正解でした。サンライズを見るためには、暗闇のジャングルの中を進んで行かなければいけないので、ガイドが居ないとほぼ確実に迷うと思います。ホントにどこを進んでいるのか全くわかりませんでした。

ちなみに、ティカル遺跡の入場料は含まれていません。

 

フローレス|ティカル遺跡へのツアー会社

今回申し込んだ旅行会社はこちら。「Green Jungle Travel Agency」です。

でも実は、この後僕らがフローレスからセムクチャンペイまでのチケットを購入した旅行会社の商品をここで販売しているらしいので、そっちの旅行会社に行けば、値下げ交渉の手間もなく最初から80ケツァール(約840円)で申し込めるようです。

地図は後日記事にします。

 

ティカル遺跡でサンライズを見る

フローレス|ティカル遺跡観光

ティカル遺跡のサンライズツアーへ出発します。このツアーはAM3:00に宿の前でピックアップ。暗がりの中ツアーバスの到着を待ちます。

ツアーバスは20分遅れで到着して、別のホテルを数件周ってからフローレスを出発。

 

フローレス|ティカル遺跡観光

AM4:00過ぎに入場ゲートに到着。この時にツアーバスの中で入場料を支払います。入場料は250ケツァール(約3,500円)

その後、また少し走って結局到着したのはAM4:40頃。ここで一旦トイレ休憩があります。

到着した場所から、サンライズ鑑賞をするⅣ号神殿まではジャングルの中を早歩きで40分くらい歩きました。しかも真っ暗闇なのでライトがあれば、持っていくことをオススメします。僕らは持ってきていなかったので、他の人の明かりを頼りに歩きました。

あとは、虫除けスプレーも必須です。

 

フローレス|ティカル遺跡観光

Ⅳ号神殿へ行く途中、Ⅰ号神殿とⅡ号神殿のある「グランプラサ」に立ち寄ります。

この中心で手を叩くと向かい合ったⅠ号神殿とⅡ号神殿に音が反射して、周囲に響き渡ります。日光東照宮の鳴き竜みたいなイメージです。これにより、王(支配者)の声が周囲に聞こえやすくしていたそうです。

1200年以上も前に、こんな設計技術があったことに驚きです。

明るくなってからやってみたら、雑音が多くてあんまり聞こえませんでした。これは静かな早朝に来れるサンライズツアーがオススメかも。

 

ティカル遺跡|サンライズ

そしてメインのサンライズです。Ⅳ号神殿に到着した時は既に薄っすら明るくなっていました。

 

ティカル遺跡|サンライズ

そして、徐々に太陽が昇ってきます。それと同時にジャングルの中からは、目を覚ました鳥や猿の鳴き声が響き渡ります。

 

ティカル遺跡|サンライズ

雲に太陽の光が当たって綺麗。

 

ティカル遺跡|サンライズ

太陽が完全に出てきました。太陽が昇るに連れて、蒸発した水分が靄となってより幻想的になります。

でも、もっと真っ白になるくらいの朝靄が出るイメージだったので、ちょっと期待外れではありました。

 

ティカル遺跡|サンライズ

ジャングルから突き出ているのがⅢ号神殿です。

 

iPhoneでタイムラプスも撮ってみました。

 

ティカル遺跡の観光

ティカル遺跡|サンライズ

サンライズ鑑賞が終わったら、20人近いツアー客全員でティカル遺跡の観光です。

しかし、眠くてガイドの話を聞いていられません。笑

サンライズ鑑賞が終わった後、Ⅳ号神殿を降りたところで、ガイドの座学があったんですがほとんどの人が居眠りをしていました。早起きの代償です。

とは言えせっかく来ているので、頑張って観光します。

 

ティカル遺跡

まず最初に行ったのが「失われた世界」。名前がカッコイイですね。この神殿はテオティワカン文明の影響を強く受けているそうです。

確かにテオティワカンのピラミッドと似ている。

 

ティカル遺跡

登らされましたが景色はあまり良くないです。

 

ティカル遺跡

近くにあったグランピラミッド。このピラミッドもテオティワカンの影響を受けているのが一目でわかります。

 

ティカル遺跡

裏に回ってみると雑草に埋もれてました。凄く良い感じです。

 

ティカル遺跡

ジャングルの中を進んでいくと、崩れかけた遺跡もちょこちょこ見掛けます。こういう遺跡の方が味があっていいですね。カンボジアのベンメリアみたいです。

 

ティカル遺跡

そして、AM8:00頃にグランプラサへ戻ってきました。ここで一旦自由行動です。

この右側にあるのがⅠ号神殿です。

 

ティカル遺跡

Ⅰ号神殿。実はこのグランプラサは漫画ワンピースに出てくる黄金都市シャンドラのモデルにもなっているようです。このⅠ号神殿に似た建物も出てくるので探してみてください。

 

ティカル遺跡

そしてⅠ号神殿に向かい合って建てられているⅡ号神殿。さっきのグランプラサの写真はこのⅡ号神殿の上から撮りました。

 

ティカル遺跡

そして、自由行動が終わってバス乗り場に移動します。この時点でまだ朝の9時過ぎです。

 

ティカル遺跡

途中綺麗な鳥が居てガイドが教えてくれました。ケツァールとか言ってたけど違う気がする。

 

ティカル遺跡

バス乗り場付近にJICAのマークがありました。修復作業等々、日本も支援しているんですね。

 

ティカル遺跡

そして、11時出発のバスまでまた自由行動になったのでお土産屋をブラつきました。と言っても、見るものもないので隅っこの方で寝てました。笑

ちなみに、もっとティカル遺跡を観光したい場合は、夕方発のバスもあるようです。僕らは蒸し暑さと眠気に勝てずに11時でフローレスに戻りました。元気があれば夕方まで楽しんでみてください。

 

最後に

以上がティカル遺跡のサンライズツアーでした。

サンライズが終わった後は、眠気と疲労でやっつけ状態になっていたのがちょっと勿体なかったかなと思います。遺跡をしっかり見たいならサンライズは行かない方がいいのかも?

あとは、やっぱり遺跡を見に行く前にはしっかりと歴史の勉強をしていった方が楽しめますね。今回は少し勉強不足でした。

 

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