サレントに来た目的はコーヒー農園見学。
中米を下ってきてコーヒー農園見学に行く機会は何度かあったんですが、ここコロンビアのサレントでは350円という激安価格でコーヒー農園ツアーに参加出来ました。
しかも、試飲で一級品のコロンビアコーヒーも飲めるので、実質ツアー代は掛かっていないようなものです。ツアー自体も面白かったのでオススメです。
※為替レート(2016年10月時点)
1ペソ≒0.035円
サレントからコーヒー農園「EL OCASO」への行き方
サレント周辺には農園見学ツアーを催行しているコーヒー農園がいくつかありますが、ツーリストインフォメーションで勧められたのとブローシャーがしっかりしているという理由で、今回は「EL OCASO」というコーヒー農園に行ってみました。
「EL OCASO」はこの辺り。サレントの町からは歩いて45分と言われましたが、結局1時間半弱掛かりました。後で距離を調べてみたら5km近くあった。そんなの45分じゃ無理でしょ・・・。
歩いてコーヒー農園「EL OCASO」へ
5kmもあるなんて知らなかった僕たちは、歩いて「EL OCASO」を目指しました。
まずはサレントの西側に掛かっている黄色い橋を渡って町の外へ。
早い段階で二手に分かれる道があります。ここは右。
あとは、未舗装の道をひたすら真っ直ぐ歩きます。
当分真っ直ぐなので間違えることは無いと思います。
ちょこちょこ「EL OCASO」の看板もあるので安心です。
3分の2くらい歩いたところで、展望台のあるT字路に差し掛かります。ここも右です。左に行くと別のコーヒー農園もあるようです。
ここからの景色がなかなか良いです。
そして、またしばらく歩くと「EL OCASO」の看板があるのでここを右に曲がります。
これで「EL OCASO」に到着と思ったら、ここからまた少し歩きました。油断は禁物です。笑
そして、1時間半近く歩いてようやく「EL OCASO」に到着。
コーヒー農園見学ツアーの申し込み
「EL OCASO」に着いたら、まずはツアーの申し込み。入ってすぐのこの建物の1階でテキトーにスタッフを捕まえて、申し込みをします。
ちなみに、この建物はホテルになっているみたいです。周りに何も無いけど建物も可愛いし、周りの景色も良いのでここに泊まるのもアリかも?コーヒー漬けののんびりとした生活が出来そうです。
コーヒー農園見学ツアーに申し込みました。ツアー代は10,000ペソ(350円)と格安です。
13時頃着いたんですが、英語のツアーは14時からだったのでコーヒーを飲んでツアーまで暇つぶしです。
コーヒーは1杯2,000ペソ(約70円)
恐らくこのコーヒーは二級品ですが、ここでコーヒーを飲んでおくと、ツアー内で試飲出来る1級品のコーヒーとの違いがわかって良いかもしれません。
コーヒー農園見学ツアーに参加
コーヒー農園見学
いよいよコーヒー農園見学ツアーの始まりです。
まずは、コーヒーを採取するためのカゴを渡されて腰に巻きます。後で実際にコーヒーの実を摘ませてくれるみたいです。
そして、まずは簡単なコーヒーについての座学。
コーヒーの木は、種を植えてから実がなるまで3年も掛かるそうです。結構手間が掛かるんですね。グアテマラのコーヒー農場が50m四方で5万円くらいで買えると聞いた時に、コーヒー農場買っちゃう?とか思ったんですが、まぁそんなに楽じゃないですよね。笑
また、コーヒーの産出量は以下のとおりで4位までの国で全体の75%を占めているそうです。
1位:ブラジル
2位:ベトナム
3位:コロンビア
4位:インドネシア
その後、コーヒー豆を配られて実際に中身を取り出してみました。汁がベタベタです。
僕らがよく見るコーヒー豆の形をしてますね。
座学の後は、コーヒーの苗を見せてもらいました。苗が真っ直ぐになるように、ここで育ててから畑に植えるみたいです。
そして、コーヒー農園(ツアー用)に移動します。
ここでは実際にコーヒーの木を見ながら解説して貰いました。
まず、1口にコーヒーと言ってもいくつか種類があって、コロンビアで育てられているのはその中の「アラビカ」という甘い品種のみなんだそうです。
他にも「リベリカ」と言う品種のコーヒーの木もツアー用に植えられていましたが、こちらは高価なコーヒーなんだとか。
コーヒーの実がなるまで3年と言われましたが、このくらいになるまで12〜15年くらい掛かるそうです。
でも、コロンビア人は背が低いので、あまり高くならないように品種改良をしているとか。笑
コーヒーの花も見せてもらえました。この花は3日しか咲かないそうなので貴重です。
匂いを嗅がせてもらったら良い香りがしました。ガイドが言うにはジャスミンに似ているそうです。
そして、いよいよ実際にコーヒー豆を摘んでいきます。制限時間は10分間で赤くなっている実だけを採取していきます。
写真を撮っていたら、これだけしか採れませんでした。笑
実際に働いている人たちは1日に80kgも摘むそうです。恐るべし。でも、1kgが500ペソ(約18円)にしかならないと聞かされて複雑な気分になりました。
摘んだ実の中からガイドさんが1つ厳選してくれて、コーヒーの実の味見をさせてくれます。噛んでみたら汁が凄く甘かったです。コーヒーは苦いイメージしかないので意外でした。
コーヒー豆の製造過程
次はコーヒーの製造過程を学びます。
まずは、みんなで摘んだコーヒーの実から昔使われていた機械を使って実際にコーヒー豆を取り出します。
今はこの機械でコーヒー豆を取り出すみたいです。
取り出されたコーヒー豆は、この工程で20~40時間ほど水に浸けて洗浄。
そして、1~2日ほど炉で乾燥させます。
その後ビニールハウスで更に乾燥。ここまで来るとカラカラで軽くなっています。
そして、最後の仕分け作業。以前はこの網を使って仕分けがされていて、女性の仕事だったそうです。男性は僕をはじめテキトーな人が多いですからね。納得です。
現在は仕分け作業も機械化されてこの機械を使って仕分けされているようです。
そして、仕分けされた2級品の豆がこちら。質が悪いのが明らかですね。コロンビアの現地の人たちは安いからこちらの二級品を主に飲んでいるそうです。
そして一級品がこちら。二級品と比べると全然違いますね。綺麗で形も揃っています。
そして、今は使っていませんが以前はこの臼で薄皮を剥いていたそうです。
薄皮を剥くとこんな感じになります。
この黒い方を炒って僕らが飲んでいるコーヒーが出来上がるわけですね。
一級品のコーヒーを試飲
そして、最後にお楽しみの試飲タイム。
豆を炒る工程は省略して、販売されているコーヒー豆を使います。
まずは、目の前でコーヒー豆を挽いてくれます。挽きたての粉は凄く良い香りがしました。
挽いた豆をコロンビア伝統の煎れ方で抽出。
そして、出来上がったコーヒーを試飲。
味は少し酸味がありますが、雑味がなくスッキリとした味わいと言えばいいんでしょうか。とにかく、最初に2,000ペソ(約70円)払って飲んだコーヒーとは味が全然違いました。美味しい。
ここでコーヒー農園見学ツアーは終了。大満足だったので2人で4,000ペソ(約140円)のチップを払ってきました。それでも1人12,000ペソ(約420円)なのでコスパは抜群だと思います。
コーヒー豆も安かったので思わず購入してしまいました。125gで7,000ペソ(約245円)でした。
コーヒー農園「EL OCASO」からサレントへの帰り方
「EL OCASO」からサレントまでの帰り方については、「EL OCASO」の入り口にジープが待機しているので、ツアー参加者とシェアしてそれで帰っても良いかもしれません。帰りはずっと登りで辛いので。
僕らはツアーに参加していた欧米人グループに誘われて滝に行ってしまったので、サレントまでの値段はわかりません。滝までは1台50,000ペソ(約1,750円)でしたが、サレントはもっと近いのでもう少し安くなると思います。
ちなみに、滝は労力の割にショボすぎるので行く必要は無いと思います。これはまた別の機会に紹介します。
※この滝については以下の記事で簡単に紹介しました。
元気があれば、川まで下って「BOQUIA」と言う街を経由して帰っても良さそうです。
「EL OCASO」を出たところに看板があります。
「BOQUIA」からサレントまではバスが走っていて料金は1,000ペソ(約35円)です。
最後に
以上が、コーヒー農園見学ツアーでした。
コロンビアに訪れる機会があれば是非サレントのコーヒー農場見学をオススメします。中米から下ってくる方もコロンビアで行くのがオススメですよ。
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