プーノから1泊2日のチチカカ湖ツアーに参加したので紹介します。
プーノから行くチチカカ湖ツアーには日帰りツアーもあるんですが、チチカカ湖で観る星空が物凄く綺麗という話を聞いたので、今回は1泊2日のツアーに参加してみました。
1泊2日のツアーでは、日帰りでは行きにくアマンタニ島にも行けて、各島もゆっくりと周ることが出来たので個人的には大満足でした。
ツアー2日目については以下の記事をどうぞ。
※為替レート(2016年11月時点)
1ソル≒33.5円
1泊2日チチカカ湖ツアーの予約
プーノのバスターミナルは2階に旅行会社がいくつか入っていて、ターミナルにいる客引きからチチカカ湖のツアーを申し込めるということだったんですが、僕らがプーノに着いたのは1月2日のお正月真っ只中ということもあってか、客引きは1人しかいませんでした。
その客引きに1泊2日のツアー料金を聞いてみると110ソル(約3,685円)、しかしあっという間に80ソル(約2,680円)に値下がりました。
あまりに急に安くなり過ぎたのと、他に比較が出来無かったのでここでの予約は一旦辞めて、まずは宿へ向かうことに。
プーノで宿泊したのは日本人にも有名な「HOTEL MANCO CAPAC INN」
宿の詳細は以下の記事で。
宿でチチカカ湖の1泊2日ツアーの料金を聞いてみると90ソル(約3,015円)、しかしこちらも85ソル(約2,848円)に値下げしてくれました。
バスターミナルの客引きの方が安いですが、今からバスターミナルに戻るのも面倒だったので、ここで翌日のツアーの予約。
ツアー中の荷物は宿で預かってくれます。
◆ツアーに含まれるもの
- 港までの往復送迎
- 訪れる3島の入島料
- ボート代
- ガイド代
- ホームステイ代(1泊分の宿泊費)
- 4食の食事(1日目昼から2日目の昼まで)
後から知ったんですが、他のツアー会社で申し込んだ人たちは2日目の昼食代は自腹で支払っていました。1食20ソル(約670円)だったので、今回申し込んだツアーはかなりお得な結果になりました。
チチカカ湖の1泊2日ツアーに出発!
そして、ツアー当日。8時にツアー会社のスタッフが宿でピックアップしてくれて、港へ向かいます。
港にはツアー用のボートがたくさん停泊しています。
船内へ。意外と綺麗で驚きました。トイレも付いているので安心。
出発してすぐにガイドさんの説明が始まります。
ツアーの日程に加えて、これから訪れる島々には医者や歯医者が居ないから、チョコや飴など虫歯になるようなものは子供にあげないように等の諸注意をしてくれます。もちろんお金もあげちゃダメです。
まずは、トトラで出来た浮島「ウロス島」へ
まずは、トトラという植物で造られた浮島のウロス島へ到着です。
チチカカ湖と言ったらこの島が有名ですね。
ただ、ウロス島って1つの島なわけではなくて、こういったトトラで出来た島がこの周辺にたくさん存在しているんです。
なので、僕らが訪れたのはその無数にあるトトラの島の1つということになります。
上陸してみるとフワフワ。藁が敷き詰めてあるような感じです。
上陸してすぐにトトラで出来たボートに乗船。
このボートは、追加料金を払って乗れるものだと思ってたんですが、普通に案内されて全員で乗船しました。
ツアー代にこのボート代も込みだったなんてラッキー!とか思っていたら、案の定ボート上でお金を請求されてしまいました・・・。1人10ソル(約335円)でした。
流れ的に乗船しない選択肢は無かったんですが、まぁ10ソル程度で、他では出来ない経験が出来たと思えば良しとしましょう。
でも、小雨が降ってきてクソ寒い中のボートはちょっとツライものがありました。
この島の子がボートを漕いでくれていたんですが、彼、裸足なんです。見てるだけで寒くなりました。
そして、ボート上で湖に生えているトトラをその場で採って見せてくれました。
このトトラは島を造る材料としてだけではなく、食料としても貴重な存在です。この白い部分にはカルシウムが含まれていて白い部分だけ食べるんだとか。
実際に食べさせて貰ったら、無味で美味からず不味からずです。
あとは、バナナのように皮が剥けるから、ここに住む人たちはバナナと呼んでいるそうです。
このトトラの花は胃に効くらしいです。試しに食べたら苦かったです。
トトラのボートから降りたら、今度はガイドさんとこの島に住む家族でウロス島の生活について説明してくれます。
この島に住む人たちはインカ時代に湖上に追われた人々だとか、基本的に魚を毎日食べているとか、たまに鳥をハンティングして食べたりとか、島の造り方だとか。なかなか面白かったです。
日常的に食べられているという魚。
こいつがハンティングされちゃう鳥。干物にしてスープに入れて食べられるそうです。
お父さんが模型でウロス島の造り方を教えてくれました。
そんな説明のなか、女の子はトトラをバリバリ食べてました。ワイルドですね。笑
そのあとは自由行動。島の子ども達がお土産物を販売しています。小さいクッションカバーが40ソル(約1,340円)でした。
小さい島内を少しウロウロしてみました。
上陸してからずっと気になっていたんですが、ソーラー発電機があります。一応電気は使えるようです。
しかも、後ろにモーターボートもある。ツアーを受け入れるようになって、生活も大きく変わってしまったんでしょうね。
人の家を覗くなんていけないと思いつつ、どうしても気になって少しだけ覗いちゃいました。
そしたらコンセントとバッテリーらしきものを発見。
まぁソーラー発電機があるのでコンセントがあってもおかしくは無いんですが、ウロス島の生活にも近代化の波が押し寄せてきているようですね。
そして、ある程度時間が経ったら、今夜の宿泊地アマンタニ島に向けて出発です。
天気も良くなって暖かくなってきました。
「アマンタニ島」でホームステイ
ウロス島を出発して2時間以上掛かってアマンタニ島に到着です。
ボートは思っていたほどスピードが出ないので、距離の割にかなり時間が掛かりました。
ウロス島とは違って、アマンタニ島にはきちんとした港がありました。
港からの島の景色。上陸してすぐに気に入りました。牧歌的で素敵。
ホームステイ先へ&昼食
港に到着したら、ホームステイ先の方が迎えに来てくれています。
ここで、1軒につき2〜4人くらいに割り振られます。
ツアー客を迎えに来ている大人に混じって、1人だけ女の子が居ました。
この子は何なんだろうと思っていたら
なんとホームステイ先の女の子でした。しかも、僕らが泊まる家の子です。
子どもが産まれたばかりで、お母さんが手が離せないから代わりに迎えに来てくれたそうです。なんて良い子!
しかも、民族衣装が似合って可愛いですね。
ホームステイ先の家は島の中腹にあるため、港からは上り坂を30分くらい歩きます。
標高も高くて結構しんどいので、みんな休憩しながらゆっくりと登っていきます。
途中、家畜の羊が所々にいてメェ〜と言う力の抜ける鳴き声に癒されます。
そしてホームステイ先に到着。
掘っ建て小屋みたいなのを想像していましたが、意外にも綺麗なお家でした。
部屋も広々としていて清潔。コンセントはさすがにありませんが、電気も点きます。
夜はかなり寒くなりますが、言えばブランケットを追加で貰えるそうです。
南京錠も用意されていて、一応鍵も掛けられました。
また、トイレもボットンを想像していたんですが、意外にも普通の水洗トイレ。しかも綺麗でした。でも、さすがにシャワーまではありません。
部屋に荷物を置いたら昼食です。キッチンはこの建物。
なんと釜が使われていました。
そして、赤ちゃんの子守をしながらママが作ってくれた料理がこちら。
まずはキヌアのスープ。日本だとキヌアって結構高いらしいんですが、この辺りはかなり安くて日常的に食べられています。
あっさりしていて美味しかった。
そしてメインがこちら。焼いたチーズに人参、トマト、じゃがいもでした。
実はこのアマンタニ島の人々はお肉を一切食べないそうなんです。
たまたまガイドがこの家で一緒に昼食を食べていたので、話を聞いてみたところ、家畜として飼っている羊も売買目的で、決して自分たちで食用にはしないんだそうです。
お肉大好きな僕としては、ちょっと物足りなさを感じるかなーと思ったんですが、ところがどっこいこの茹でただけの人参やじゃがいもが恐ろしい程甘くてメチャクチャ旨かったです。
ガイドに何度も、これは本当に茹でただけかと確認するほどでした。
こんなシンプルな料理ですが、クスコのメルカドで食べるご飯より全然美味しかったです。
そして食後はミントティー。
ミントをグラスに入れて、直接お湯を注ぐだけですが、これまた美味しい。
意外とこういう生活が自分に合ってるのかもしれません。
食後は次の予定まで自由行動。
家の中で女の子が、お土産物を広げて軽く営業してきたので、小さなキーホルダーみたいなのを5ソル(約168円)で買ってあげました。
まだ小さいのにお母さんの手伝いもして、聞き分けも良くて出来た子なのでね。この子に言われたら買ってあげないわけにはいかなくなりました。
まぁ安いものしか買ってあげられなかったけど。
山の上の遺跡へ
食後の自由行動の後は、再びツアーメンバーで集合してアマンタニ島の山の上にある遺跡観光へ出掛けます。
集合場所で、この島の民族衣装の説明もしてくれました。素敵な民族衣装ですよね。
ただ、広場に居た子どもと遊んでいて詳しい説明は聞きそびれてしまいました。。
遺跡へ向けて出発。さらに坂道を登っていきます。みんな歩くのが速くて結構しんどい。
遺跡手前からはお土産売りのおばちゃんたちが急増します。
みんな可愛らしいから何か買ってあげたかった。
途中の門。石を積み上げただけです。凄い。
山頂に到着。見晴らしが素晴らしいです。遠くには雪の掛かった山も見えます。
何か競馬場みたいなものを見つけてしまいました。
遺跡とは言っても特に感じるものもなく、気付けば写真も撮っていませんでした。
遺跡よりも島の景色を眺めていた方が個人的にはよっぽど楽しかったです。山の斜面に造られた棚田とかはインカの雰囲気を感じますね。
そして、サンセットまで待って下山です。
夕食&ダンスパーティーへ
家に帰ると夕食が待っていました。
夕食ももちろん肉無しのパスタです。シンプルだけどこれも美味しかった。料理上手なお母さんの家に当たったようです。
そして、食後はダンスパーティーがあるからと言うことで、民族衣装を着させて貰ってお出かけです。
着させてもらった民族衣装がこちら。
集合場所で見たスーツみたいなカッコイイやつかと思ったらマント1枚を羽織るだけでした。。残念。
女性はちゃんとこの女の子みたいな民族衣装を着させて貰ってました。女子は良いですねー。
そしてダンスパーティへ。
到着したら既に大盛り上がりでした。
ただ、このダンスパーティーには引っ掛かる部分があります。
このパーティーにはホームステイ先の人が連れて来てくれるんですが、彼ら、彼女らはあんまり楽しんでないんですよね。
ツアー客が踊り狂ってても、端の椅子に座ってそれをただ眺めているだけで、人によっては結構つまらなそうな顔をしていたりします。
このダンスパーティーはツアー客向けに行われているものなので、彼らはツアーを受け入れてお金を貰うためにしょうがなく付き合っているのかなって、それを見て要らんことを考えてしまいました。
元々ダンスとかクラブとか好きじゃないんですけど、そういうことを考えたら尚更楽しめなくなってしまいました。
コロンビアのサルサみたいに、ダンスの文化がある中に僕らも混ぜて貰うのなら良いんですけど、元々ダンス文化が無いのに、ツアー客のために無理やりこういうイベント作ってくれなくても良いんじゃないかなーって思ってしまいます。
しかも、僕らのホームステイ先のお母さんは生まれたばかりの赤ん坊を背負ってまで、僕らを連れて来てくれたんです。何か凄く申し訳なくなりました。
夜の星空がヤバイ!
そんな疑問の残るダンスパーティーから家路に着いたのは夜の9時頃。
既に民家の明かりは無くなっていて、空を見上げたら満点の星空が。
あまりに綺麗な星空だったので一旦家に三脚を取りに帰って、また写真を撮りに戻って来たんですが星空撮影は初めてだったので、微妙な写真になってしまいました。
でも、今まで見てきた星空の中で一番綺麗な星空でした。まさに星降る夜という言葉がぴったり。
チチカカ湖は標高3,800mという高地にあるため空気も澄んでいて、しかも島の周りには一切光が無いため綺麗な星空を観ることが出来るんですね。
この星空を観られて、1泊2日のツアーに参加して本当に良かったと思います。
ツアー1日目は最高の終わりを迎えることが出来ました。
2日目については以下の記事で書きました。合わせてどうぞ。
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