海外旅行先で使うお金については、現金、国際キャッシュカード、クレジットカード、トラベラーズチェックと色々な手段で持っていく・利用することが出来ます。
その中でも、僕は断然クレジットカードを利用することをオススメしたいので、その理由をまとめていきたいと思います。
クレジットカードについて
クレジットカードとは
商品を購入する際の決済(支払)手段の一つ。又は、契約者の番号その他が記載され、及び記録されたカードである。英語:creditとは、後払い、つけ払いのこと。(wikipediaより)
クレジットカードの国際ブランド
クレジットカードの国際ブランドは、「Visa」「MasterCard」「Amex」「JCB」「Diners」「DISCOVER」「中国銀聯」の7つ。「DISCOVER」「中国銀聯」については、それぞれアメリカ・中国のブランドで日本での発行はされていないはず。
国際ブランドのシェア率
Visa | 48.5% |
MasterCard | 31.7% |
Union Pay(中国銀聯) | 8.9% |
Amex | 8.2% |
JCB | 2.5% |
Diners | 0.2% |
THE NILSON REPORTの資料を引用させていただきました。
「Visa」と「MasterCard」のシェア率が圧倒的です。このことからもこの2つがクレジットカードの2大ブランドとされています。
「Amex」「Diners」に関しては、高ステータスカードで気軽に作れるものでも無いのでシェア率が少ないのかと思います。
「DISCOVER」は含まれていませんでした。
海外旅行・世界一周でクレジットカードを利用するメリット
レートが良い
使い方次第で他のどの支払い方法よりも、良いレートで支払いをすることが出来ます。
短期の海外旅行では、大きな差にはならないと思いますが、世界一周のようなトータルで大きな金額を利用する旅行では、その差は大きくなります。
現金を紛失するリスクが少なくなる
日本から海外旅行先へ、資金を現金だけで持っていくとなると、その現金を紛失してしまったらどうしようもない状況に陥ってしまいます。また、現金については紛失しても保険では保障されません。
クレジットカードでの利用がメインであれば、クレジットカードを紛失したところで再発行をして貰うことが出来るので損失はありません。
現金についても、使う時に使う分だけキャッシングすることになるので、大量の現金を紛失するという状況にはなりにくいです。
現地通貨の無駄遣い・余らせることが少なくなる
海外旅行先では、小額紙幣での両替はレートが悪かったり対応して貰えなかったりということが多々有ります。
なので、帰国日が迫ってきて現地通貨が無くなった場合は、クレジットカードでの決済、キャッシングで刻んで使うことで無駄な両替を減らすことが出来ます。
僕は、いつも最終日が近付いてきたり、最後の空港では出来るだけクレジットカードでの決済をして調整しています。
海外旅行・世界一周でクレジットカードを利用するデメリット
金銭感覚が麻痺する
現金を消費している感覚が無いので、うっかり使い過ぎてしまうかも。
インターネットで利用明細も確認出来るので、小まめに確認して過度の利用には注意しましょう。
スキミングのリスクが増える
海外ATMを利用することにより、スキミング被害に遭う恐れが生じてきます。
ただ、スキミング被害については、クレジットカード会社が保障してくれることも多いので余り怖れることは無いのかなと思います。
また、僕は念のためスキミング対策用のカードを購入しました。
今までスキミング被害に遭ったことは無いので、効果あり?
海外旅行・世界一周でのクレジットカードの使い方のコツ
支払いは可能な限りクレジットカードで!
クレジットカードでの決済が出来るところでは、迷わずクレジットカードで支払いをします。
一般的な支払いであれば、手数料なども掛かりませんし(店舗による)、高レートで支払いをすることが出来るので一番お得。
キャッシングは締め日前に!
クレジットカードのキャッシングについては、利用額に応じて利息が発生してきます。
利息額は、「利用日」から「支払日」までの日数*利用額*(18%/365日)で決まるので、「締め日」に出来るだけ近い日にキャッシングをすることで、利息額を最小限に抑えることが出来ます。
※(18%/365日)は年利18%の日割りです。カードによっては利率が18%より低い場合もあります。
但し、ATMによっては「利用日」が実際の利用日より遅れる場合があります。
ドバイでキャッシングをした際にかなりズレて、締め日前にキャッシングをしたのに、「利用日」が締め日後になってしまったことがありました。
かと思えば、ケニアの田舎でキャッシングした時は実際に利用した日と「利用日」が合致していました。
これは、先進国・途上国は関係なさそう。
海外旅行・世界一周向けクレジットカードを選ぶポイント
国際ブランド
先ほどの「シェア率」を見てわかる通り、特別な理由が無い限り「Visa」「MasterCard」を選んでおけば間違い無いです。
実際に、「Visa」「MasterCard」はアフリカの小さな町のATMでも使えました。
「JCB」については、日本では使い勝手が良いようですが、海外だと使いにくいようです。
年会費
海外旅行先での支払い、キャッシングに利用するだけで作るなら無料のもので良いと思いますが、その他の部分の「ステータス」や「マイルやポイントの貯まりやすさ」、「カードの特典」を重視していきたいなら、無料のものでは効率が悪くなります。
自分にあった年会費のクレジットカードを選びましょう。
ポイント還元・マイル換算のレート
マイル旅行を目指すなら、ポイント還元・マイル換算のレートをチェック。
良レートのものを選んで効率的に貯めていきましょう。
付帯保険
短期旅行の場合は、わざわざ保険に加入しなくてもクレジットカードの保険で済ませられれば、無駄な出費を減らすことが出来ます。
クレジットカードによって保障内容が異なるので、利用する場合は内容をよく確認しておきましょう。
締め日
先ほども説明した通り、キャッシングを利用する場合に「締め日」は非常に重要になってきます。
「締め日」が半月ズレているカードを2枚持ちするのがベスト。
そうすれば、何日にキャッシングをしても利息額が少なく抑えられます。
海外旅行者向けのオススメクレジットカード5選
楽天カード
カード名 | 年会費(税抜き) | ブランド | マイル換算レート | 対応航空会社 | 締め日 |
楽天カード | 無料 | Visa,MasterCard,JCB | 100円=0.5マイル | ANA | 月末 |
楽天プレミアムカード | 10,000円 | Visa,MasterCard,JCB | 100円=0.5マイル | ANA | 月末 |
年会費無料のカードでは楽天カードがオススメ。楽天で買い物をした場合ポイントが4倍(100円=2マイル)になります。
また、入会キャンペーンを頻繁に行っていて、旅の準備に使えるくらいのポイントを貰うことも出来るのが嬉しい。
楽天カードの詳細はこちら↓
また、楽天プレミアムカードについては、年会費が少々高めですが、世界の空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」が無料で付帯するという大きなメリットがあります。
空港ラウンジ内では、お酒を含む飲食物は全て無料で提供されますし、ラウンジによっては仮眠室もあるので、長い乗り継ぎの合間に仮眠を取ることなんかも出来ます。
このレベルの年会費で「プライオリティ・パス」が付帯するクレジットカードは他にありません。
入会キャンペーンで年会費以上のポイントが貰えることもあり、上手く利用すれば「プライオリティ・パス」を実質初年度無料で手に入れられることも。
楽天プレミアムカードの詳細はこちら↓
◆追記
楽天カードは、海外でキャッシングをすると支払い方法が自動でリボ払いに設定されてしまうので、キャッシングをする度に「おまとめ払い」の設定をする必要があります。でないと、利子が雪だるま式に増えてしまいます。
ANAカード
カード名 | 年会費(税抜き) | ブランド | マイル換算レート | 対応航空会社 | 締め日 |
ANAカード | 2,000円〜 | Visa,MasterCard,JCB,Amex,Diners | 100円=0.5~1マイル | ANA | 毎月15日 |
ANAのマイルを貯めたいなら、1枚は持っておきたいANAカード。様々なブランドに対応しており、選択肢も豊富。この辺はまた後でまとめてみたいと思います。
僕は、ANA Visaカードを持っています。
JALカード
カード名 | 年会費(税抜き) | ブランド | マイル換算レート | 対応航空会社 | 締め日 |
JALカード | 無料 | Visa,MasterCard,JCB,Amex,Diners | 100円=0.5マイル | JAL | 毎月15日 |
JALのマイルを貯めたいなら、JALカード。
こちもANAカード同様で、また後でまとめてみたいと思います。
アメリカン・エキスプレス・カード
カード名 | 年会費(税抜き) | ブランド | マイル換算レート | 対応航空会社 |
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード | 10,000円 | Amex | 100円=1マイル | 15社 |
ステータスカードとしても知られるアメリカン・エキスプレス・カード。
その中でも個人的にオススメのカードがアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード。
僕も既に発行済で以下の記事にまとめています。
キャッシング利用が出来ないので、支払いでガンガンマイルを貯めたい方向けです。
クレジットカードの組み合わせについて
海外旅行、特に世界一周の場合、クレジットカードは2枚以上持っていくべきだと思います。
そして、それぞれ「ブランド」「締め日」の異なったものを選ぶと良いです。
僕は「楽天MasterCard」「ANA Visa」「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」を持っていて、次の旅にはこの3枚を持っていく予定です。
「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」のキャッシングが使えれば、「ANA Visa」との2枚持ちで済むんですが、使えないのでやむなく「楽天MasterCard」を加えて3枚持ちにしました。
クレジットカードでの支払いは「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」、月前半のキャッシングは「ANA Visa」、月後半のキャッシングは「楽天MasterCard」という使い分けをするつもりです。
他の組み合わせとしては「楽天プレミアムカード」+「ANAカード」という組み合わせも良さそう。これなら「プライオリティ・パス」をゲット出来るうえに、2枚で済みます。
※「楽天カード」のポイントはANAにしか移行出来ないので「ANAカード」を選んでます。
クレジットカード発行の裏技
以下のテクニックを利用してクレジットカードを発行すると、国内線の特典航空券に交換出来るくらいのANAマイルを獲得出来るので、良かったらクレジットカードを発行する前に一度目を通してみてください。
最後に
世の中に存在するクレジットカードの種類が多過ぎて、まだ把握出来てないものもあると思うので、良いものが見つかれば、随時アップデート、または新規の記事で公開していきますね。
以上、クレジットカードのまとめでした。
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