ホンジュラスにあるマヤの遺跡、コパン遺跡へ行ってきたので紹介します。
※為替レート(2016年9月時点)
1レンピーラ≒4.6円
1ドル≒100.53円
コパン遺跡について
まずは、自分の勉強ついでにコパン遺跡について簡単に。
マヤ文明の代表的な都市だったコパンは、古代マヤの科学センターとしても知られており、7世紀に1年を365.2420日とする算出方法を導入し、他のマヤ都市にも広めていたそう。
現在世界で使われているグレゴリオ暦の1年の日数は365.2425日なのでほぼ同じ値です。ちなみに、グレゴリオ暦が制定されたのは1582年なので、その900年も前にこれだけ近い値を出していたことになります。
そして、8世紀頃になると芸術文化にも花が開き、石碑や階段などには多くのレリーフを残しているようです。
コパン遺跡への行き方
まずはホンジュラスのコパン・ルイナスという町を目指します。
観光の起点となるコパン・ルイナスの町からコパン遺跡までは徒歩で行くことが出来ます。
コパン・ルイナスの町から郊外へ。CA-11という道路をまっすぐ進みます。
以下の記事に載せた地図の「ローカルバス乗り場」の先(東)の方です。
CA-11沿いに入り口が見えてきます。宿からこの入り口まではゆっくり歩いて20分くらいで着きました。
コパン遺跡を観光
入場料の支払い、そしてコパン遺跡へ入場
敷地内に入ったら、まずはこの白い建物で入場料を支払います。
入場料は15ドル(約1,508円)
入場料を支払うとこんなレシートを貰えます。これは入場ゲートで必要になるので失くさないように。
入場料を支払った建物から、遺跡(入場ゲート)を目指します。森林浴をしながらのんびりと歩けて良い感じです。
それにしても、平日なのに現地人が少し多いような気がしますね。
途中、野生?のオウムが居ました。なかなか綺麗です。
そして入場ゲートに着いてみると…。現地の学生の大群が並んでいるではありませんか。
どうやら修学旅行だか、社会科見学だかに被ってしまったようです。これは嫌な予感です。
入場ゲートでレシートを見せると、裏にスタンプを押してくれました。また、外国人は名前とパスポート番号の記入もさせられるようです。
学生たちからチーノ攻撃の集中砲火
入場ゲートをくぐって、コパン遺跡の中心グラン・プラザに出てみると学生で溢れかえってその辺の公園状態。学生たちがあっちこっちの遺跡に登って、係員に注意されていたりで騒がしくてノンビリと遺跡観光なんて出来たもんじゃありません。
しかも、僕らを見るや「チーノ!チーノ!」「チンチャンチョン」と小馬鹿にしてくるクソガキどももたくさん居るではありませんか。
アフリカや中米ではアジア人に対して「チーノ(中国人)」と呼ぶことが多々あります。まぁ見た目が何人だかわからないので、とりあえず中国人として呼び掛けるのは良しとします。僕らも見た目でホンジュラス人とエルサルバドル人の違いとかわからないし。
ただ、その「チーノ」に見下すようなニュアンスを込めて小馬鹿にしてくるのに腹が立つ。「チンチャンチョン」なんて、中国人の喋り方を真似しているだけですからね。明らかに馬鹿にしています。
今回はありませんでしたが、酷い時は猿の真似をして馬鹿にしてくるやつも居ます。
本来であれば、「きちんとした教育を受けられなくて可哀想」なんて言うのが、教科書通りのコメントなんでしょうが、今回ばかりは相手が多過ぎて無視しきれず、普段は仏の僕もさすがにイライラし過ぎて、全員遺跡から落ちて死ねばいいのにとさえ思いました。朝3時半起きでアンティグアから移動してきたので寝不足ってのもあったので。
ホンジュラスはこの遺跡だけ見て1日で抜けようと思っていましたが、1日で嫌いになりました。
とは言え、逆にアジア人が珍しいのか一緒に写真を撮ってくれと言ってくる学生たちも少なくありませんでした。でも、こちらもあまりに人数が多いので(10組以上は撮った)さすがに疲れます。
こっちは15ドルも払ってるんだから、ゆっくり遺跡を見させて欲しかったです。
それでも頑張って観光
とは言え、チーノ学生たちを無視しつつ、主要な見所は頑張って見てきました。
まずは、神聖文字の階段ピラミッドです。この階段には、マヤ文字でコパン王朝の歴史が刻まれています。
これがマヤ文字。ゆるキャラみたいな絵が文字になっているようです。
そして、その階段ピラミッドの隣には古代マヤの球技場があります。
メキシコのシカレ海洋公園のショーでやっていたやつです。シカレ海洋公園内にもレプリカはあったんですが、本物が見られるとは思いませんでした。
球技内容は以下の記事で紹介しています。(動画有り)
確か、この球技で勝った方がマヤの生贄になるんだったと思います。
西広場のピラミッド。
このピラミッドには地下神殿も発見されており、内部を見学も出来るそうです。僕らは入らなかったんですが、確か追加料金が掛かります。
ピラミッドの前にあるこの祭壇Qには、16人のコパン歴代の王が刻まれています。コパンには歴史を記憶する独自の方法があって、6世紀以前の王像まで祭壇に刻むことが出来たそうです。
最後はコパンの墓地。墓地なんですが、木に囲まれてのんびりとした雰囲気の流れるスポットでした。まぁ学生たちが居なかったからなんですが。
墓地の崩れかけの感じとか、カンボジアのベンメリア遺跡を思い出させます。
最後に
朝3時半起きでアンティグアから移動してきてそのまま観光&学生たちに囲まれるというアクシデントに見舞われて、全然まともに観光が出来ませんでした。
メキシコ・グアテマラと周ってきて、マヤ文明をはじめとした周辺の古代遺跡には興味が惹かれてきていたところだったので、凄くもったいなかったなと今でも思います。
あと、今回観光に来ていた学生たちなんですが、ほぼ全員スマホを持っていて、遺跡の写真はみんなスマホで撮っていました。このくらいの学生でスマホを持てるなら、ホンジュラスもそんなに貧しくは無いのかなーと思いました。それか、スマホ自体がめちゃ安いか。グアテマラで結構安いスマホを売っているのを見かけました。
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