ペルーの治安|安全に旅をするために気を付けたい3つのポイント。

クスコ|街並み

マチュピチュやチチカカ湖と観光資源も豊富で、多くの観光客が訪れるペルー。

そんなペルーを訪れる前に知っておきたい治安について、1ヶ月半旅をして感じたことも含めてまとめていきたいと思います。

目次

外務省によるペルーの治安情報

2017年6月現在、外務省の海外安全ホームページには、ペルーの治安について以下のとおり記載があります。

1 犯罪発生状況
(1)2016年にペルー国内で発生した殺人件数は2,068件(前年比2.3%減),強盗・窃盗件数は171,649件(前年比3.3%減),強姦件数は9,049件(前年比1.6%減),詐欺・横領件数は4,672件(前年比4.6%増)となっています。ただし,この件数はあくまで警察による犯罪統計であり,実態の一部しか反映していないと考えられます。

(2)一般犯罪については,リマ市やカヤオ市を中心に,拳銃を使った強盗・窃盗などの凶悪犯罪が発生しており,抵抗したために殺害されることもあります。スリ,ひったくり,置き引き等のほか,パソコンやカメラ,携帯電話等の電子機器を狙った強盗,銀行や両替所で多額の現金を引き出した人に目を付けて,グループで追跡し強盗におよぶ「マルカ」と呼ばれる強盗も発生しています。また,観光名所,宿泊施設前,バスターミナル,人通りの少ない路地裏などで犯罪が発生しており,特に単独旅行者は標的になりやすいです。

(3)最近の犯罪発生傾向
ア 強盗
拳銃等の武器を使用した強盗事件が発生しています。犯行の例として,通行人に拳銃を突きつけ金品を奪う事件や,飲食店に押し入って居合わせた客の所持品を奪う事件,深夜移動の長距離バスを襲い,乗客を拘束して貴重品を奪う,(主に流しの)タクシーに乗った乗客から金品を奪うといった手口が挙げられます。
イ 窃盗(スリ,ひったくり,置き引き等)
犯行手口として声を掛け,話かけられた人が気をとられている隙に仲間がカバン,財布,携帯電話を奪う,突然背後から襲撃しカバンをひったくる,レストランやホテル,空港,バスターミナルなどで貴重品が持ち主から離れた隙に盗むというものがあります。
ウ 自動車強盗・窓割強盗
複数の車両に分乗した7~8人の犯行グループやバイクに乗った2人組の犯人が,車を挟み撃ちにして,車を強奪したり,車の窓ガラスを割り車内の荷物を強奪するといった事件が発生しています。被害者が抵抗して逃走を試みた際に銃撃され死亡するケースもあります。
エ 誘拐
営利目的の誘拐(いわゆる「短時間誘拐」と呼ばれているもの)が発生しています。車強盗団が車を強奪する際に乗員を一時的に拘束するケースや,強盗が流しのタクシーを装う等して被害者を一時的に拘束した上で,ATMを数か所回って現金を引き出させた後に解放するケース等が発生しています。特に空港周辺や観光地への移動の際には十分注意が必要です。
エ 各地での抗議活動
ペルーでは,様々な社会・経済情勢に端を発する抗議活動(デモ・ストライキ等)が各地で行われています。抗議団体による幹線道路の封鎖等により,旅行計画の変更を余儀なくされる場合がありますので,陸路でペルー国内の旅行を計画されている方は,報道等により抗議活動に関する最新の情報を入手するよう努めるとともに,不測の事態に巻き込まれないよう,抗議活動が行われている地域には極力近づかないでください。

 

ペルー旅行で注意したい3つのポイント

1、海外旅行の基本的な安全対策を忘れずに!

マチュピチュ村|街並み

まず1つめは基本的なこと。

治安の良い日本とは違い、海外に居ることを忘れずに行動しましょう。

僕は普段から以下の点に気を付けていていました。

  • 人前で現金や貴重品はなるべく見せない。
  • 街中で写真を撮る時は、撮ってすぐカメラを仕舞うヒット&アウェー戦法。
  • 満員電車やバスでは、ポケットに貴重品を入れない。
  • 人混みでスリが居そうなところでは、必ずバッグを前に抱える。
  • バッグに南京錠を付けておく。(鍵を掛けなくてもオッケー)
  • 街中やレストランで荷物を置く時は、必ず身体に触れるようにするか、足に絡めておく。
  • バス内では貴重品バッグは必ず膝の上。ファスナーは窓側(通路と反対側)に寄せる。夜行の場合はポケットにも貴重品は入れない。
  • 暗くなってからは無闇に出歩かない。(都市や地域の状況次第)
  • 人通りの少ない道は避ける。
  • 後ろを定期的に振り返る。

全て基本的なことですね。でもこの基本が大事。南米では特に。

実際の効果についてはわかりませんが、後ろを定期的に振り返ると言うのは個人的にかなりオススメ。こちらが警戒していると言うことをひったくり・強盗犯等に察してもらうことが出来るので、防犯対策として結構効果があるのでは無いかなと思っています。

また、タクシーについては出来る限り流しのタクシーは使わずに、宿で呼んでもらったり、バスターミナル内に停車している等比較的信用出来るタクシーを利用するようにしていました。

 

2、長距離バスはノンストップのバスを選ぼう!

ペルーのルート|リマ→イカ

2つ目は長距離バスの選択。ペルー国内を周遊するのであれば、利用する機会もあるでしょう。

ペルーのバスは会社によって料金に開きがあり、かなり安いバスも存在します。ですが、格安のバス会社だと道中、不特定多数の人を乗せたり降ろしたりするのでその分バス強盗に遭うリスクも高くなります。

以前は、バスが強盗にあってバスごとどこかへ連れて行かれたなんてこともあったそうで、現在ではある程度のバス会社はGPSも搭載しているそうですよ。

なので、ペルーで長距離バスに乗る時は目的地までノンストップで行くバスが安心です。

 

特に、ペルーで利用する長距離バスは旅行者にも人気の「Cruz del Sur(クルス・デル・スール)」がオススメ。

最高級バスと言われていますが、プロモーションで驚くほど安くなったりするので、インターネットで事前に予約をしておくとぶっちゃけかなり安く乗ることが出来ます。

もちろん、プロモーションの座席でも通常の値段で購入したチケットとサービスは変わりません。セキュリティはバッチリで機内食も出るわで飛行機並みのサービスを受けられます。

クルス・デル・スールの車内設備・サービス、インターネットでの予約方法は以下の記事にまとめたので参考にしてみてください。

とは言え、クルス・デル・スールなら100%安全と言うわけでは無いので、注意は怠ら無いようにしましょう。

僕は出発前に荷物を預けておいたら、栓抜きと十徳ナイフを盗まれました。

また、夜行バスで、寝ている時に貴重品を狙うスリなんかも稀に居るようです。

クルス・デル・スールはブランケットも備わっているので、寝る時は膝の上に荷物を置いて荷物ごとブランケットに包まってしまえば、何かを盗まれる可能性も低いので安心です。

 

3、クリスマス前・年末は治安が悪くなる?

アレキパ|アルマス広場

そして、3つ目。

年末年始の休暇を利用してペルーを訪れる方には残念なお知らせですが、ペルーはクリスマス、年末に掛けて強盗等の犯罪が増加します。

理由はお金が無くてクリスマスや年越しを祝えない人々が人のお金を盗んで、そのお金でお祝いをするからだそうです。笑

僕らは、特に何も問題ありませんでしたが、年末にペルーに行かれる場合は特に注意が必要です。

 

もし、強盗に遭ってしまったら・・・。

十分注意していても、強盗に遭うリスクをゼロにすることは出来ません。

もし、運悪く強盗被害に遭ってしまった場合は、絶対に抵抗しないこと。

南米の強盗は銃を持っていたり、近くに仲間が潜んでいる可能性が高いため、抵抗することにより最悪命を奪われることもあります。

僕らが南米に居る時にも、コロンビアで日本人大学生が命を奪われると言う悲しい事件がありました。2014年にもエクアドルで日本人男性が殺害されています。

南米を旅していると強盗に命を奪われると言うのは他人事ではありません。自分が南米を旅しているということを絶対に忘れないでください。武勇伝になるとかそんな変な期待は絶対にしないように。

物が盗られても保険で補償されますが、命を奪われたら全てが終わりです。

なので、保険の加入も絶対にオススメです。以下の記事に海外で死亡したらどれくらいの金額が掛かるのかも調べて記載したので、ご参考までに。

 

ペルーの治安まとめ

クスコ|インディヘナ

ここまで怖がらせるようなことをズラズラと書いてきましたが、今回旅をしてみてペルーの治安は思ったほど悪くは無かった印象です。

カハマルカやワカチナ、クスコなんかは夜でも問題無く出歩けました。首都のリマについては新市街でも稀に強盗に遭うらしいので、夜の外出はなるべく控えた方が良いかもしれません。

安全対策をしっかりとして、是非ペルー旅行を楽しいものにしてくださいね。

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