キューバ旅で仕入れた現地情報と旅に掛かった費用についてまとめます。
すごく長くなってしまったので、目次を活用して頂いた方が効率良く読めるかと思います。
※為替レート(2016年6月時点)
1CUC=$1≒113.3円
1CUP≒4.72円
トラベルデータ
【滞在期間】2016.5.28 – 6.8(12日間)
【滞在都市】ハバナ、トリニダー、バラデロ
基本情報
一般事情
【国名】キューバ共和国
【首都】ラ・アバーナ(ハバナ)
【面積】約11万㎢
【人口】約1,126万人
【民族】ヨーロッパ系25%、混血50%、アフリカ系25%
【言語】スペイン語
経済事情
【主要産業】観光、農林水産業(砂糖、たばこ、魚介類)、鉱業(石油、ニッケル等)、医療・バイオ産業
【GDP】789億6,600万ドル
【1人当たりGDP】6,920ドル
【経済成長率】1.0%
【消費者物価上昇率】2.1%
【失業率】2.7%
上記データは、外務省のデータを参考にさせて頂きました。
旅行情報
基本の旅行情報
【通貨】キューバペソ(CUC)と兌換ペソ(CUP、ペソクバーノ)
【換算レート】1CUC=1米ドル=24CUP
【電圧】110V/60Hz
【プラグ】日本と同じAタイプがほとんど。
【気候】
亜熱帯性海洋気候。11〜4月が乾季で7〜10月が雨季。9、10月はハリケーンが多い。
ATM・クレジットカードについて
キューバ国内ではATMで現地通貨を引き出すことが出来ますが、国際キャッシュカードの利用は不可。また、アメックスのクレジットカードも利用出来ません。
VISAが一番使いやすそうですが、MasterCardでも問題なさそう。
また、何気にクレジットカードでの決済が出来るお店は多いです。
ですが、空港も含めてほとんどが最低決済金額が決まっていて、それが地味に高いので、バックパッカー旅行では実質使え無いと思って良いと思います。
2重通貨制度について
キューバの通貨の特徴として、現地の人が使う兌換ペソと観光客が使うキューバペソの2つの通貨が存在する2重通貨制度があります。
現地の人が行くようなローカルなレストランでは兌換ペソ、観光客が行くようなレストランやホテル、観光地ではキューバペソで支払うのが一般的です。
もちろん、観光客でも兌換ペソを利用することが出来、両替所(CADECA)で1CUP=24CUPのレートで両替して貰うことが出来ます。
兌換ペソはCUP、キューバペソはCUCで表記されますが、現地で値段を聞くときには、兌換ペソをペソクバーノ、キューバペソをCUC(シーユーシー)と言った方が通じやすいです。
※写真は3兌換ペソ紙幣。
治安
キューバの治安はすこぶる良い印象。
カメラをぶら下げて歩き回っていても全然問題ありませんでした。
夜も暗くなるのが20時過ぎだったので、それ以降にわざわざ出て歩きませんでしたが、夜に出歩いても問題無さそうな雰囲気でした。
人も親切で陽気なので、旅はしやすい国だと思います。
旅した街
ハバナ
キューバ旅行で誰もが最初に降り立つのがハバナ。
コロニアルな街並みに、クラシックカーが走り回る風景を目の前にすると映画か何かの世界に迷い込んだように感じます。
街を歩いているだけで、楽しくなります。
トリニダー
世界遺産の街トリニダー。
この景色は、革命博物館から撮れます。
市立歴史博物館からも良い眺めが見れると聞いていましたが、実際に行ってみたら老朽化が酷いようで塔には入れなくなっていました。
カラフルな平屋の建物が並び、道路には石畳が敷かれ、ハバナとは違った良さがありました。
バラデロ
キューバ最大のビーチリゾート、バラデロ。
歩き方を見ると「オールインクルーシブのホテルに泊まり、目の前のビーチでのんびり過ごすのがバラデロの過ごし方」だそうです。
でも、貧乏旅行者でも十分楽しめます。
なんせ、海で遊ぶのにお金は掛かりませんからね。笑
バラデロ到着と同時に雨季に入ってしまったので、天気は残念でしたが、それでも海の透明度は高かったです。
もしかしたら、今まで行ったビーチで一番綺麗な海だったかもしれない。
浅瀬にはカニや魚も居ました。
食事情
キューバの食事情は本当に厳しかった。
特に今回は日本を出発して1ヶ国目だったので、日本と比較しまったから余計に。
地元の人がよく食べているのがピザやハンバーガーで、写真のように店先で購入して、そのまま立ち食いが基本です。
こういったお店は、CUPでの支払いが出来、ピザもハンバーガーも50円くらいで食べることが出来ます。
安いところでは、ハンバーガー1個15円とかで食べられました。
安いとはいえ、出てくるものはこのレベルです。
パンがパッサパサで、挟まれているハムやソーセージも旨みがなく美味しくはありません。
上2つはだいぶマシなレベルでした。
ハバナでは、こんな感じでディスプレイされていることも少なくありませんでした。
食欲を一切掻き立てません。
ピザについては、ハンバーガーよりだいぶマシでした。
店によっては少ししょっぱいですが、熱々で生地もフワフワです。
とは言え、美味しいものが全く食べられないわけではありません。
3CUC(約340円)も払えば、ポークステーキを食べられます。
豚肉を焼いた定食風なものも50CUP(約236円)でした。
トリニダーでは、ロブスターの丸焼きがたった6CUC(約680円)で食べることが出来ます。
ただ、ハンバーガーやピザが安過ぎるために、これらのものを食べると「こんな贅沢していいの?」「もっと節約出来るんじゃないの?」という罪悪感というか、強迫観念に襲われてしまいました。
貧乏旅行者の悲しい性です。
あとは、飲み物。
キューバでは、キューバコーヒーのエスプレッソがよく飲まれています。
値段は大体1CUP(約5円)。
ローカルのお店だと砂糖ダクダクの甘〜い状態で出てきますが、1杯の量が少なく、値段も安いので、インドやイラン、トルコのチャイのような感覚で気軽に飲めます。
食事情として最後に言っておきたいのは、キューバでパスタと中華は辞めた方が賢明です。
宿事情
キューバでは、ゲストハウスやホステル等の安宿が認められていないので、貧乏旅行をする場合、民泊がメインとなります。
政府に民泊を認められている家は「カサ」と呼ばれ、このようなのマークが付いています。
このマークの無い家への宿泊は、違法になるようなので注意です。
民泊ならではで、宿の家族とも距離が近くなるので、当たりカサを引けば本当に楽しいです。
ハバナの宿は本当に楽しかった。
素のコロニアルな建物に格安で泊まれるのも、カサの魅力だと思います。
また、カサは基本1部屋単位の料金になるので、1人旅だと宿泊費がかさみます。
ドミトリーがあるカサもあるようですが、ドミトリーは基本的に法律違反のようです。
(ハバナの有名なホアキナの家は、裏で賄賂を払ってるから大丈夫とかなんとか。)
カサの探し方
キューバのカサについては情報が少ないので、事前にネットで調べておくか、あとはバスターミナルの客引きについていったり、カサ同士の紹介に乗っかるのが手っ取り早いと思います。
あとは、Airbnbに掲載しているカサも多いので、予め予約をしておくと良いかもしれません。
途中で会ったイギリス人は、Airbnbで良いカサを見つけたと言っていました。
各都市のカサ情報はこちら。
交通事情
都市間の移動をする時の交通費は意外と高かったです。
6時間の移動で3,000円とか。
でも、上手く交渉すればバスと同じ値段で都市間をタクシー移動も出来ます。
タクシーなら宿にピックアップに来てくれて、好きなところで降ろして貰えるのでこれはホント楽でした。
広いハバナ市内は、ローカルバスを使いこなせれば市内の移動費を安く抑えられそうです。
空港と旧市街の移動で使ったローカルバスは、1時間近く乗ってもたったの1CUP(約5円)でした。
※追記※
都市間のバスを運行するViazulのホームページを教えて頂きました。ここから時刻表と料金も確認出来る上に事前のネット予約も出来るようです。
その他
インターネット事情
キューバのネット環境はあまり良くありません。
ホテルに宿泊していれば別ですが、カサの場合、一般家庭でWiFiが飛んでいることはまずありません。
また、カフェやレストランでもWiFiが飛んでいるところはほとんどないと思います。
旅行者がインターネットにアクセスするには、インターネットカードを利用するのが一般的なようです。
お酒
ビールが100円くらいで飲めました。
たばこ
日本に居る時は、ほぼ禁煙出来ていたのですが、旅に出たらやっぱり吸いたくなってしまいました。
バスの休憩時間とか吸いたくなりますよね。笑
ということで、たばこ情報です。
まずはじめに買ったのが、この「Hollywood」
1.3CUC(約147円)で、味はマズイです。
次に買ってみたのが、「LUCKYSTRIKE」
日本のラッキーは結構好きでした。
でも、キューバのラッキーは日本のものとは似ても似つかない味で、こちらもマズかったです。
値段は3CUC(約340円)
最後がこれ。地元の人がよく吸っているたばこで、7CUP(約33円)と驚きの安さです。
ただ、開けてびっくり、フィルターが付いていないたばこでした。
これはとても吸えたもんじゃないと言うことで、もったいないですが途中で挫折しました。
旅行費用
最後に、今回のキューバ旅で掛かった費用をまとめます。
今回は2人旅なので、2人で使ったお金になります。
CUC | CUP | 日本円換算 | |
食費 | $125.49 | $449 | ¥16,338 |
宿泊費 | $220 | $0 | ¥24,926 |
交通費 | $117 | $4 | ¥13,275 |
その他 | $130.25 | $57 | ¥15,026 |
合計 | $592.74 | $510 | ¥69,565 |
ペソは$表記です。
その他の項目はたばこ代、お酒代、観光費、お土産代などです。
葉巻を中心にお土産を結構買ったので、お土産代が大部分を占めていると思います。
ざっと計算したら7,000円超えてました。買い過ぎですね。笑
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コメント一覧 (4件)
はじめまして!しばさんと同じく、元旅行会社勤務(今も旅行業界だけど…)学生時代からバックパッカーの者です。
今回、親をキューバに連れて行くことにしたのですが、ビアスールが満席で予約できなかったり、情報のなさにビビってたので助かりました!
明々後日に出発です。構えすぎず楽しんできます!
necoさん
コメントありがとうございます。
ブログの情報がお役に立てて良かったです。
ご両親?をキューバに連れて行ってあげるなんて素敵ですね。
キューバは治安も良いですし、国自体も面白いので楽しんできてくださいね。
元旅行会社勤務&バックパッカーとは共通点が多いですね。
僕も帰ったらまた旅行業界に戻りそうなので、その時は宜しくお願いします。笑
しばさん、初めまして、しのぶと申します。
この秋、キューバーに行く予定でいろいろ検索していて、拝見しました。
私もこの3か所に行こうと思っているのですが、しばさんは12日間のご旅行だったようですが、それぞれの場所にどれくらいあったら理想的でしょうか?
もちろん見たい場所にもよるのですが・・・。個人的なご意見で結構ですので、教えていただければ嬉しいです。
(私はちなみに15年くらいトータルで勤めた、旅行会社を数年前に撤退しましたぁ)
しのぶさん
コメントありがとうございます!
また記事も見て頂いてありがとうございます。
見たい場所にもよるのは前提として、
個人的には最低でも各都市2日は街歩きをする時間を作りたいですね。
のんびり屋というのもありますが。笑
日本を出て1ヶ国目1都市目ということもあって、僕はトリニダーよりも
ハバナの方がキューバ感を感じられて楽しかったです。
街も広くて見所も多いですしね。
トリニダーは小さな街なので、街中は1日もあれば十分周れると思います。
バラデロはビーチリゾートですが、
メインストリートは言うほどリゾートって感じでは無かった印象です。
なので、ビーチで遊ぶ以外には特にやることが無かったですね。笑
僕はバックパッカーだったので、カサに宿泊しましたが、
バラデロはオールインクルーシブのホテルに安く泊まれるらしいので、
ホテル滞在を満喫しても良いかもかもしれませんね。
15年も旅行会社で働かれていたとは、それじゃあ僕なんかより全然先輩ですね。
何だか情報提供するのも恐れ多いです。笑